「夏!ごめん!!!」


私の目の前で必死に謝ってるのは美菜。


きっと昨日騙された私が怒って帰ったと思ってるんだ…。



「ううん。大丈夫。こちらこそ勝手に帰ってごめんね。」



別に美菜に怒ってるわけじゃない。
まぁそりゃ騙されたことはちょっとショックだったけどそれ以上に風雅と会ったことの方が大きい。



「よかったぁ~!もうほんと絶対怒ってると思ったからどうしようってずっと思ってたんだ~!ほんと…ごめんね。」


美菜はただ私を元気付けたい
と言うよりこの未練たらたらの私を吹っ切らせようと頑張ってくれただけ。

その気持ちぐらい私にはわかる。



「もーいいって!それよりさ~昨日ね…」



昨日のことを美菜に話した。