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あの日から、私は健と全く関わらなくなった。


そしてそのまま冬休みになり、三学期も終わった。


私は今日で高校三年生になる。


玄関前に張り出されているクラス分けの表をぼうっと見上げる。


私の隣には健の名前がある。


…うそ、同じクラス。


……そんなわけないか。


よく見ると、健は隣のクラスだった。


これでよかったのよ…これで…。


自分にそう言い聞かせながら、1人中庭に向かう。


クラスも別々になったし、きっとこの恋はもう終わりっていうことなんだわ。


「お前の運命の人は永瀬健ではない」って神様が思ったのよ。


そうよ。


きっと…そう。


目の前の桜を眺めて、ポツリとつぶやいた。


「さようなら、私の初恋。」


静かに目を瞑ると、一筋の涙が頬を伝った。


暖かい風が頬を優しく撫で、涙を乾かしていく。