...でも、私も永瀬健にとっては他の女の子たちと同じなのかも...。


ス...


永瀬健の体が離れ、おずおずと顔を上げる。


するとそこにあったのは、真っ赤になってそっぽを向く永瀬健の顔だった。


え。


思いもしなかった光景に無意識に顔を見つめてしまう。


「あんま見るな。...今、すげえかっこ悪い顔してるから。」


そう言って口元を隠している。


本気なんだ。


そう思ってもいいんだよね?


他の女の子とは違うって、思っていいんだよね?


「あのねっ、私も...んっ...」


先の言葉は永瀬健の人差し指によって遮られてしまった。


触れられた唇が熱くなる。