モヤモヤといいんちょーの事ばかりが頭に浮かぶ。


あ~、くそ!


なんで好きだって気づいた途端、こんな心配ばっか。


あのときだってそうだ。


『いつものように放課後、いいんちょーから逃げ遊んで帰っている時だった。


帰りに学校の前を通るとまだ俺らのクラスの教室に電気がついていた。


もうあたりは真っ暗で、この辺の通りは街灯が極端に少ない。


それに最近は通り魔のうわさがたえなかった。


そんなことが頭にあったからか、いつもなら素通りするところなのに、いいんちょーが学校から出てくるのを待っていた。


今考えればバカっていうか、周りから見たらただの変人だったな。