そう優しくささやくと


「ん〜。」


と顔をしかめさせてうなった。


ふふっ。


小さい子みたい。


「はよー、いいんちょー。」


寝起きの柔らかい声。


「お、おはよ。」


近い近い近い!///


私の肩に顎を乗せたまま話す永瀬健。


「はっ、早く帰りましょ。もう暗くなっちゃう。」


「お〜。」


フラフラと自分のカバンを持って立ち上がる。


まだボーッとしているのね。


ギュッ…


「へっ??」


…手。


「行くぞー。」


「う、うん///」


私は自分の手に永瀬健の手の温もりが伝わってくるのをこれでもかってくらいかみしめた。