ああ。


最悪な二学期だ…。


なんでこんなチャラ男の隣の席になっちゃったのかしら。


金髪に両耳にピアス、制服もありえないくらい着崩している。


私には信じられないわ。


それについ五分ほど前。


「あんたって万年委員長って感じだよな♪」


コイツのこの一言で、たったこれだけの理由で委員長に推薦され、しかも決定してしまった。


私、委員長なんて人生で1回もやったことないのにーー!


「はい!副委員長には永瀬健くんがいいと思いますっ。」


「はあ?!」


机に突っ伏していたのに、飛び起きたチャラ男。


ふんっ、仕返しよ。


「いいじゃん。」


「よっしゃ、決まりー。」


クラスのみんなが口々に賛成してくれる。


よし!


道ずれにしてやったわ!


ざまーみろよ、永瀬健!