そして最愛のことを信じてると言って、本当に心から信じることは出来てないのだろう。





……かと言って、



「ヒルナ。」





いくらお前でも、





「最愛への暴言は許さない。」





ヒルナの瞳が揺れた。








最愛は、煙を出す俺を見てどう思っただろうか。





最愛は、もし俺が本当を姿を見せたら、どう思うだろうか。








後ろにある夕日が沈む。





見えなくなった太陽を合図に、俺の姿は完全に変わる。








蒼い眼をした、白い毛並みの狼に。








――最愛……今、何を思ってる?








俺は咆哮した。