たくさん、お母さんに語りかけた。
お母さんはいつも、たくさん私を気にかけてくれていたから。
多分今も天国で、私を心配してる。
だから、教えてあげなきゃ。
寂しくないよ、って。
ふと、隣のアオイを見た。
アオイからは、白い煙のようなものが出ている。
「アオイ……?」
私は震える声で、言葉を繋いだ。
自分の体を見たアオイは、儚く、一度だけ微笑む。
「時間切れだ。」
アオイは繋いでいた私の手を持ち上げ、手の甲に口づけをした。
その行動に、私の心臓が一気に跳ね上がる。
「俺が、お前を守るから。」
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