昨日散々泣きまくった私の眼は、おかげさまで腫れ上がり、無惨な姿になっている。





そしてその姿のまま車に乗り込み、約三時間かけて、私はお祖母ちゃんの住む村にやってきた。






赤坂村





小さな村のそこは、店数も少なければ家数も少ない。



本当に何も無いその村。



人口だって少ない。





だけど私はこの村の良いところを、たくさん知ってる。





朝日や夕日、この村から見えるそれは本当に綺麗だし。



すぐ隣にある大きな山には、たくさんの動物がいて……。





―――そして、神様もいる。





そういう話もある。