変わったと思っていた、最愛の表情。
それは思ったより、昔と変わっていなくて。
笑わなくなったわけではない。
笑えば、昔と変わらない、俺達の知る最愛だった。
「にしてもアオイ様、いつまでそのお姿で?」
「最愛の奴、きっとアオイ様のこと人間だと思ってるぞ。」
ヒルナとマンタが言った。
「わかっている……。」
本当の姿で最愛に会うのが怖かった。
もし、ヒルナの言った通り、最愛が後遺症で記憶を失ってるのなら、最愛と俺は「はじめまして」になる。
最愛には、俺がわからない。
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