みんなの前でそれは少し恥ずかしかったけれどけれども、アオイらしい真の籠った言葉だと思った。
悲しみと喜びの混じった涙が、私の目から次々へと零れていく。
「お前の未来は、俺のものだ、最愛。」
それからヒルナも、アオイと同じ人間となることを決断した。
“これからもずっと、一緒に歩んでいきたい人がいるの”
そう言っていた。
遥は複雑そうな顔をしていたけど、ヒルナの言葉だからと渋々頷いて。
カミリさんによるその儀式に、アオイの生まれつき人間になれる力は余計ならしく、
それはまた別の儀式で、アオイからマンタへと移った。
力をアオイから無くすのに、マンタが自ら受け継ぐと言ったのだ。
ここでまた、アオイ達の絆の深さを感じた。