「御主ら二人の命はもう短い。鳥の方はまだしも、マリン……。お主はもう、一年と持たぬだろう。」
カミリさんの遠慮のない言葉。
「……だが儂の力で御主らを人間へと変えられれば、寿命は元に戻り、人間としての寿命分を生きることができる。」
「ただし成功するとは限らない。本人の覚悟と、お主らを繋ぐ信頼こそが成功の鍵となる。……そう思うがいい。」
もし失敗してしまえば、待つは死のみ……。
成功すれば、二人は普通の人間として生きられる……。
真っ先に答えたのはアオイだった。
「最愛は絶対、俺が守る。」
“これからも”
“その為に俺は生きたい”
“人間ではなく、ただ一人の男として”