「そうだったのか。お疲れ、最愛。」
マンタは落とした薪を担ぎ直す。
私は頭を下げたままの、悠ちゃんの頭を撫でた。
「いいよ、気にしないで。それよりなんで急に飛び出したの? 呼んでるとか言ってたけど……。」
頭を上げた悠ちゃん。
少しんー……と考えてから。
「なんかね、悲しそうな気持ちを感じたの。」
「悲しそうな気持ち?」
「うん。悲しい……というか。寂しい気持ち。“忘れないで”、みたいな……。悠、言葉はわからないけど……。」
“忘れないで”
悠ちゃんのその言葉が、頭をリンクする。
あれ……? 何だろ……。
クラクラ、する。