「最愛。」





マンタが声をかけて、私の足を止めた。





「ちゃんと説明しろ。その子供何だよ。途中で俺と会うなり、怖がらずに連いて来たんだ。」





それはきっと、マンタが怖くない動物だって悠ちゃんにはわかったんだろうな。





「それに遥って誰だよ。」



「遥は悠ちゃんのお兄ちゃんだよ。私のクラスメートなの。」





「今日は悠ちゃんが私と私の友達に会いたいって言ってるって遥から聞いて、遊びに行ったの。」



「そしたら急に悠ちゃんが出て行っちゃって、今までみんなで探してたんだ。」





悠ちゃんはごめんなさいと、頭を下げた。