ガックリと肩を下ろせば、後ろからまた不機嫌そうなアオイの声。





「そんなに……アイツにいてほしいのか?」





腕が強まる。





「そ、ういうわけじゃないけど……。」



「じゃあ、何?」





アオイの手が、私の髪に触れる。





その度に心臓がドキドキして、もう私……死んじゃうかもしれない……なんて思った。





「……最愛?」



「……アオイと二人きりだと、たくさんドキドキして、恥ずかしいから……。」





ゆっくりと言い放った言葉。





顔が異常なぐらい熱い。





「それ、どういう意味?」



「え?」





ガタンッと音を立てて、急に世界が反転した。