堂々と言い放った俺に、マンタがあんぐりと口を開けた。





「何、言ってんだよ、アオイ様……。アオイ様は朝と昼! 陽が出てる間しか、人間にはなれないんだぞ!!」



「そんなこと、わかっている。」



「人間世界と言えば、修学旅行や文化祭、肝試し、キャンプファイヤー……。夜に活動するのも少なくないんだぞ!」



「あぁ。」



「朝と昼だけじゃない。雨の日や台風の日も、人間にはなれないんだぞ……。」





マンタが拳を握り締め、俺の眼をジッと見る。



強い視線。





「それでも、俺は行く。」





「言ったんだ、俺が。」