「動物と話せるですって!? どういうことなの!?」



「気持ち悪い! 異質よ、異質!」



「こんなの病気だわ!」





周りの人間は、私を蔑むようになった。





お母さんが部屋で泣いていた。



私が動物と話せるから、お母さんは傷ついてる。



幼い私は、そう解釈するしかなかった。





それから、私が人前で、動物と話すことはなくなった。





周りの眼は相変わらず冷たかったけど、私は気にしないことにした。





学校でもその噂が広がり、友達もみんな、近づかなくなった。



中学も同じ、何も変わらなかった。