「茶色の小さな犬を、見かけませんでしたか?」



お姉さんは知らないって言った。




そのとき、犬が鳴いた。



「ワン!!」





頭の中で、言葉が変換される。





“河川敷で見かけたよ。”





みんなは、半信半疑で河川敷に向かった。





そこに、リビーちゃんはいた。





河川敷にあるダンボール。



その中には、リビーちゃんよりも小さな子犬。



リビーちゃんがいなくなったのは、この子を見に来てたからだった。





私が動物と話せること、これをきっかけにみんなは信じてくれた。




けれど、同時に……。