「ふぁ〜…」

てくてく…

ドンッ

「ひょわ!?」

「ったく、前くらい見ろっつーの!」

ぶつかったのは、幼馴染の勇太。

「ご、ごめん…」

「あぁ、もう、そんな顔すんなよ!しょうがないな、乃愛は」

そう言って私の手を引く。

私、三崎 乃愛。周りから天然〜とか、鈍感〜とか言われてるけど、実際そんな事ないと思ってる。

「もお、勇太!子供じゃないんだからっ!」

「子供だろ」

ひどっっ!?

「バス乗るぞ」