頭が真っ白になった。


いつの間にか時間は過ぎてた。


「美弥、行こうよ?」


「う、うん…」


歩こうとした、その瞬間…。


「山本ッ!!」


「行こっ…、ダメだよ、先生から離れないと…」


怖かった、また何言われるのか…。


急に何?


やめてよ、ふざけないでよ…。


「山本、あの時ごめん…ちゃんと出会いを大切にして欲しい」


それだけ言って、先生はあたしの頭をポンッとし笑ってくれた。


ボーッとした、意味が分かんなくて。


「美弥!!!!!」


呼ぶ声に我に返り、先生の方をチラッと見ながら京香の元に走った。