ー…放課後の下駄箱は
人がいなくて
なんだか寂しい。

「ふう…」

真奈は一人
ため息をついた。

友達には
拓とは別れ、
友達に戻ったと伝えた。

このまま隠し通して
過ごすんだ…
そう思うと
なんだか気分が
重たい。

「…真奈。」

名前をよばれ
すぐに振り返る

「拓」

「行こうか…」

二人は自転車に
跨がり
走り出した。