「俺から逃げる女の子っているんだ。」

すごく感心したような顔でそう言う翼先輩。


い、いるでしょ?!普通!!


「君面白いねー。名前は?クラスは?学年は?」

翼先輩に距離を詰められながら質問攻めを受ける。

「へ…?え…?うぇ…。」

あまりの近さに怖くなって半泣きになる。


「ちょっと、いくら先輩だからってやめてください!!」

「離れてください!!」

私の前に出て、みぃとゆうちゃんがかばってくれる。

「どーしよっかなー。」


翼先輩はまだ楽しそうな顔をしてる。