「蓮斗。…私ね、蓮斗が好き。



大好きだよ。




嫌いなんて、、、嘘。」


私は蓮斗を見て、そうゆっくりと告げた。



私はずっと、好きだったの。

逃げてた。

弱かった。

でも、わかった。


私は、強くなりたかったんじゃない。




ぶつかる勇気が欲しかった。


「本…当に…?」


信じられない、と蓮斗は言った。

「私、会った日に言ったんだけど。」

少し不貞腐れながら私は返す。


「あぁ、あの言い逃げのやつね。」


蓮斗は妙に納得したように頷く。

言い逃げ…。


私は、尚も不貞腐れる。


そんな私を見て、蓮斗は笑った。