「朝から冷たいなー。杏里は!!」

「ほっといて。」

どうせ、低血圧ですよーだ。


「冷たっ!!将来夫になる男に酷いわー。」

「は?夫?藤原が?笑わせないでよ。
それに私、好きな人いるって言ってるでしょ。」

コイツの妄想には本当、ついてけない。


「杏里に想われてるとかええなー。いっぺん見てみたいわ、その男。」

「私だって、見たいわよ…。」

そう呟いた私に藤原は不思議な顔をする。