女の子はそれから公園にやってくることはなかった。


『あの子、公園に来なくなったね!!』


まんまと女の子を遊び仲間から追い出すことに成功してご満悦なリカコ。


だけど、あたしは知っていた。


リカコが公園の入り口で女の子が来るのを待っていたこと。


『誰か待ってるの?』


『別に待ってない!!』


そう答えたリカコ。


あの時、女の子に悪い事をしたということをリカコはちゃんと理解している。


そうじゃなかったら、あの日、ポケットを抑える手が震えるはずがない。