ゼルエル「その時はその時です。それはあなたが決める事なのです。
しかし、貴方に与えられた力の意味を忘れてはなりません。」

聖人「ちなみに、力・力って言うけど、具体的にどんな力が俺には
あるのかな?」
聖人は少し自分に与えれたという「力」について興味がわいた。


ゼルエル「{剣ーつるぎー}が貴方に与えられました。
貴方の正義の心に応え、貴方を助ける{力}になる筈です。
その{剣}で敵を討ちなさい。」

聖人「そうか・・。その剣で清美ちゃんと・・。
って!!ねえ、どこに剣があんの!?」
ゼルエル「戦いの時に解るでしょう。」
聖人「(ちぇ、肝心な話になるといーっつもそうなんだよな。)」
解らないことだらけで、聖人は少しいらついていた。

しかし、清美ちゃんと戦うって・・・
しかも本人は既に死んでいる?ばかな・・

聖人「なあ、清美ちゃん・・てか「人形」を倒してさ、
その後清美ちゃん死んじゃってるとして、世間的にはどうなるの?」
聖人はなんとなくそんな質問をしてみた。
仮にその人形を倒すところを誰かに見られて、その後清美ちゃんが居なくなったんじゃ
間違いなく警察に疑われる。殺人で。

ゼルエル「はい。世間的には行方不明で終わりです。
特に問題はありません。貴方が「人形」を討つ時、人間の体制の中で
不利に働くことはありません。」

聖人「本当に?」
ゼルエル「疑うのですか?」
聖人「ん~疑うっていうか、まだ何にも実感が無いんだよな・・。」
ゼルエル「必ず実感することになります。
それに備えておきなさい。」

聖人「本当に戦えるのか?俺・・・喧嘩すらしたことないのに・・・。」

ゼルエル「喧嘩とは違います。腕力ではないのですから。」
聖人「・・・・。」