聖人「んなこと言っても・・」
聖人は清美の攻撃を思いっきり避けるので精一杯だ。
口の中も血の味がする・・!
これ以上は避けきれない!!

ふと見ると清美の爪が少し伸びて、鋭利な刃物のようになっている!!!
そうか、さっきはあれで頬を切られたのか・・。
次の瞬間には清美がもう目の前にいる!!

手のひらを大きく開き、つめを立てて振り下ろそうとしている!!
もうだめだ!!!

そう思って両手を頭の上にかざし、何とか直撃を避けようとした瞬間・・・・!!
チリチリと音を立てて、時が止まる・・
やられたかと思い聖人がふと上を見上げると、
自分の右手に透明な剣が握られている。
その剣で清美の爪を防いでいるではないか・・!

聖人「これは・・・。」
これがゼルエルの言う「つるぎ」なのか・・。

清美はさっと後方に飛んで距離を取る。
清美「ちぃっ!!」

ゼルエル「剣を出せましたね。上出来です。
後はその剣を使いこなすようにならないと。」

聖人「戦いの最中で言うか。」
ゼルエル「仕方ありません。きっかけは大切です。」

人事みたいに言う。
聖人はちょっとむかついた。でもそんな事考えている場合ではない。

しばらくにらみ合いが続く・・・・。