2人で仲良く婚姻届を書いて、あとは保証人の欄だけとなった。
「ちえのご両親に書いてもらおう。で、出しに行こ!」
「うん!」
早速リビングへ婚姻届を持って行った。
「お父さん、お母さん」
新聞を読んでいた父と、雑誌を読んでいた母がこちらを向いた。
「これ、書いてほしいんだけど」
婚姻届を広げた。
「お願いします」
ケンが頭を下げた。
まず父に書いてもらった。
それから母にも。
「本当にいいのね?」
母は最後までこう言っていた。
しかし難なく2人に保証人の欄を記入してもらえた。
「じゃあ、今から出してくるから!」
「行ってきます」
私とケンは、我が家を後にした。