「ちえ、お前はいいのか?」
父が私を見て言う。
「うん」
「結婚って、そんなに簡単なものじゃないんだぞ?覚悟はできているのか?」
「うん。大丈夫」
1分くらいだろうか、沈黙があった。
そして…
「高橋くん、ちえをよろしくお願いします」
深々と頭を下げて、父が言った。
「ありがとうございます!!!」
ケンも深々と頭を下げた。
「お父さん、ありがとう!」
私とケンは舞い上がっていた。
しかしこのとき、母だけが晴れない表情をしていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…