彼の母親に涙ながらに罵倒される日々。
だけど、私は当然だって思っていた。
だって、私が殺してしまったんだ。
生きてる意味なんてないのに。
ずっと母親は私の為になのか、頭を下げていた。
そして、彼の母親がいなくなった後。
泣きながら私に微笑んだ。
その顔は見てるこっちが辛くなるほど、痛くて。
うまく笑えてなくて。
私が生きてると、周りを不幸にするんだって本当に思えた。
そして、そんな母親が死んで、その気持ちはもっと強くなった。
伯母に引き取られた私は、余所余所しい伯母の態度に直ぐに気付いた。
退院してから学校にも通ったけど、クラスメイトもどこか余所余所しかった。
そんな事、わかってた。
私が生きてるからだ。
きっと、生きてるのが琥珀ならこんな事にならなかった。