「……赤い毛糸とかにしたらよかったかな」

「何で?」

「だって、そうしたら未来永劫結ばれそうじゃん」

「そんな事しなくても未来永劫結ばれてるよ」

「……だと、いいな」



どこか、遠くを見つめる貴方は。


きっと、この時には一人で死ぬ覚悟をしてたんでしょう?



どうしても、私にはそう思えるんだよ。



「行こうか」

「うん」

「玲織奈」

「何?」

「……あの世行ったら、ここで遊べなかった分たくさん遊ぼうな」

「うん」



一歩ずつ、海へと近付く私と琥珀。