昔から、小さい頃から、
いつも笑って過ごしてた。
両親の前で弱音を吐いたりとか
多分、一度もしたことがない。

一人で泣いていたから…

一人で苦しんで、とか悲しんで、とか…
別に、自分は寂しい子ですとか
可哀想な子ですとか
そういう事を思ってるわけじゃないけど…

それでもやっぱり
いつも皆に囲まれた、一人ぼっちの世界は
寂しくて、辛かった。
本当の世界の暖かさなんて知らなかった。
世界はずっと、
汚くて、暗いものだと思ってた。

だから、私に幸せを…
優しさを、温もりをくれた君のこと、
すごくすごく、大好きだった。
全部受け入れてくれて
全て知った上で、『好き』
そう言ってくれた。
『汚いところばっか見えてんなら、
感じればいい。見えなくても、
わかればそれは、幸せだろ?
俺が、―…』

辛かったし、苦しかった。
たくさん泣いたけど、すごく幸せだった。
愛の形を知らない私に、
“恋”を教えてくれたのは…


『俺が、お前を幸せにする。』


教えてくれたのは、君でした。