2月14日。
ついにこの日がやって来た。
ある程度支度し、昨日作ったチョコレートケーキを袋に入れる。(義理)と書いたメッセージカードも添えておく。この年頃でチョコをあげるとなると恥ずかしいから義理とだけ名乗っておく。
靴を履き玄関を開けた。するとそこには、アイツのお母さんが立っていた。
「美奈ちゃん。お母さんおる?」
急ぐようにいってきたので不思議に思い
「ど、どうしたのでしょうか…。」
とだずねた。
するとアイツのお母さんは突然泣き出した。
ビックリして立ち尽くす私に
「お母さんいますか?」
と泣きながら聞いて来たので、われにかえってとっさに
「今日日曜出勤で、父も社員旅行に…」
と言うと、私の腕をいきなり引っ張り乗ってきたのであろう車の助手席にのせられた。
「あ、あの……」
と、口をやっと開けた頃にはもう家が
見えなくなっていた。声をかけようとしたが、アイツのお母さんのすすり泣きの音で遠慮しておいた。
家から出て9分過ぎた頃やっとアイツのお母さんが口を開いた。
「あの子ね……
ついにこの日がやって来た。
ある程度支度し、昨日作ったチョコレートケーキを袋に入れる。(義理)と書いたメッセージカードも添えておく。この年頃でチョコをあげるとなると恥ずかしいから義理とだけ名乗っておく。
靴を履き玄関を開けた。するとそこには、アイツのお母さんが立っていた。
「美奈ちゃん。お母さんおる?」
急ぐようにいってきたので不思議に思い
「ど、どうしたのでしょうか…。」
とだずねた。
するとアイツのお母さんは突然泣き出した。
ビックリして立ち尽くす私に
「お母さんいますか?」
と泣きながら聞いて来たので、われにかえってとっさに
「今日日曜出勤で、父も社員旅行に…」
と言うと、私の腕をいきなり引っ張り乗ってきたのであろう車の助手席にのせられた。
「あ、あの……」
と、口をやっと開けた頃にはもう家が
見えなくなっていた。声をかけようとしたが、アイツのお母さんのすすり泣きの音で遠慮しておいた。
家から出て9分過ぎた頃やっとアイツのお母さんが口を開いた。
「あの子ね……