「お待たせしました」

4人分の食べ物が運ばれる。

結局楓ちゃんに負け、はんぶんこする事になってしまった。

あの上目遣いは反則だ、くそ。

無意識というのがまた罪だ。

そんな事知らない楓ちゃんは、頼んだパフェをほうばる。

「圭ちゃん、ケーキ下さい」

キラキラの笑顔。

「うん。」



とは言ったものの・・・

どうあげるべきなんだ?

あーんさせるの?

フォークは俺ので良いの?

などと、くだらない考えばかり浮かぶ。

とりあえずフォークにケーキをさした。

グダグダ悩んでいると

パクッ

「圭ちゃん遅い、関節キスとか考えてんの?別に友達なんだから良いじゃん」

食べた。うん、ですよね・・・

前に座る2人はどんまいとでも言いたそうな顔をしている。

このリア充共め。

少しずつ縮まったかなと思った距離も

まだまだ遠いみたいです。

楓ちゃんが俺にドキドキするのはいったいいつになることやら。