「パフェかケーキセットか・・・あ、こっちの期間限定のやつも美味しそう!圭ちゃん!どっちがいいかな?」

「楓ちゃん落ち着いて下さい」

特に行く所がなかった俺達は近くのファミレスに入ることにした。

楓ちゃんは早速メニューを開いて、あーだこーだ言っている。

「私はとりあえずこれ」

「あ、俺もこれにする」

目の前に座る律と真由先輩はささっと決めてしまった。

なんていうかこの二人は安定してるんだよな。

良い組み合わせカップルだと思う。

「楓ちゃんは?決めた?」

「んー、パフェかケーキ!迷う・・・」

この優柔不断め。

メニューとずっとにらめっこじゃないか。

「じゃぁさ、楓先輩がパフェ頼んで圭がケーキ頼めばどうですか?」

いきなりの律の提案。

「あ、良いね。それで半分貰いなよ」

そこに真由先輩が付け足す。

「は、はぁ!?何言ってんの?するわけないでしょ!真由先輩もやめてください!」

「でも、圭甘い物好きだよな?」

そりゃぁ、まぁそうだけど・・・

はんぶんこなんて・・・そんな・・・

「圭ちゃん、はんぶんこしよ?」

「・・・・・・うん。いーよ」