『それ、祖母が亡くなる前の日に父に渡したものらしいの。“すごく大切なものだ…”って言って。』

『そうですか…。』

彼は手のひらに乗せられた星の形をした欠片たちを見つめながら小さく呟いた。

『そして父が亡くなる前の日に、私…』

幼い頃に死んでしまった父を思い出してしまい、私の瞳にはまた涙が溢れてきた。

そしてそれでもなお言葉を続けようとする私に気付いた彼は少し切なげに口元を歪めながら私の頬にそっと触れた。