『これ…。』

腰を下ろした私はそっと手を開き、握りしめていたものを彼に見せた。

すると彼は首を傾げながらそれを凝視した。

『それは…?』

『“欠けてしまった星たち”…だと思います。』

驚き、大きく目を見開いた彼は私とそれを交互に見やった。

そしてそんな彼の手を取りながらにっこりと微笑んだ私は、“それら”を彼の手のひらに置いた。