『彼のものではありませんよ。』

『でも…』

『あなたのおばあ様のものです。』

え…

遮り、言った彼の言葉に私は一瞬固まった。

そしてオルゴールへと視線を落とすと小さく呟いた。

『おばあちゃんの…?』

頷いた彼はさらに言葉を続けた。