え…

『これ…』

『とても素敵なメロディーでしょ?』

目尻を下げながら優しく微笑む彼から開かれた小箱へと視線を落とした私は大きく目を見開いた。

このオルゴール…

『どうして…』

呟いた私の手をぎゅっと握りしめながら彼はゆっくりと口を開いた。