『鍵…?』

『はい。』

頷きながら答えた彼から視線を鍵へと戻した私は首を傾げた。

どこの鍵なんだろう?

じっと見つめながら口唇に人差し指を当てていると、ふぅっと息を吐く音が聞こえてきた。