そういえば私、いつの間にか敬語で話してない。

なんで…?

彼のことは嫌いじゃない。

でも…だからって好きでもない、はず。

なんとなく一線を引いておきたくて、わざとあんなかわいくない話し方をしていたし…。

不思議に思っていると、彼は私の背中に回していた腕を離した。

そして優しく両肩を掴みながら私の瞳を真剣に見つめた。