ゆっくり、微かに聴こえてくるメロディーに耳を傾けていると私はふと、おかしなことに気がついた。

『あれ…?今、音が…』

小さく呟いた私は首を傾げた。

そして階段の下を見つめながらもう一度耳をすましてみた。