『いいかい…凜。
絶対に地下へは降りてはいけないよ…。』

『どうして…?』

真剣な表情で見つめるおじいちゃんに私は首を傾げた。

するとおじいちゃんは少し目を細めながら言葉を続けた。

『あそこには…“怪物”がいるんだよ。近づくと殺されてしまう。』

『怪物…?』

訊ね返した私におじいちゃんは小さく頷いた。

そして悲しげな瞳を私に向けながら小さく呟いた。