「頑張って」

祥太郎は拓海に声を掛ける。

「うん」

お互い、拳をコツン、とぶつけた。



ピットを出て行った拓海の後ろ姿をじっと見つめて。

いつかは越えてみせる。

祥太郎は強く、願った。