私は、男が嫌いだ。
恋なんて、したくない。
あんな思いするぐらいなら。
中学生の時の事だった。
私の友達は気が強かった。
だからか、みんなが言いなりだった。
友達は気に入った子は仲良くして、
一瞬でも嫌と思えば、
“いじめ”
始めた。
このせいで、クラスメートはみんな、
かわりばんこで、
いじめられていた。
あるときは、上履きに落書き。
あるときは、筆箱をゴミ箱に。
あるときは、トイレに閉じ込めた。
あるときは、溺れかけさせた。
あるときは、暴力をふるった。
ある日の事だった。
私は “恋” をした。
友達と、同じ人を好きになった。
男の子の名前は忘れてしまったけど、
顔だけは覚えてる。
友達は、それを知ったときに
私を無視し始めた。
クラスメートも、無視をしてきた。
だけど、1人だけ、本当に1人だけ。
優しく接してくれた人がいた。
それは、
私が恋したあの男の子だった。