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朝。
今日も朝が来るなんて。
起きたくない、会いたくない
でも今日は学校だし……。
休みたい……なんて、ずる休みだし。
はぁ、行きたくないな。会いたくないな。
とぼとぼと歩く、学校までの道。
授業サボりたい、なんて。
はぁぁ、肩が重いよ。
「なーみちゃんっ!」
後ろから抱きついてきたのは……
「先輩……、やめてくださいってば…!」
ものすごい勢いで先輩を突き飛ばす。
もしかして、
実梨は、昨日のを見てたから怒ってるの?
「元気ないな~……」
「………先輩、お願いです…」
「ん?」
「悪気が無いとは思うんですけど、こういうの……やめてください」
………それが原因なら、関わらない。
「え、なんで?」
「もう、実梨との仲を壊したくないんです……!」
ずっと前から一緒だったのに、こんなケンカで……。
「でも、フったから…、好きで居続けるとか難しいと思うし…」
「先輩…っ」
「しかも俺は菜美ちゃんを、大事に思ってるだけだよ……?」
大事?
………それなら…
「……大事に思ってるなら……やめてください……!」
「…………うん……ごめんね」
私を離れて、どんどんと先へ進んでいく。
それに集まる女の子達。
ヒソヒソし始めても、今は気になんない。