はぁ、と小さくため息をつく。


アイツはどうしてるかな、


気がつけばそればかり考えてる気がする。


俺と京治に群がる女達の中を探してみるけど、アイツはこんな所に居るわけもなく……


「夏輝に会いたい。」


思わず漏れた言葉。

言ってから、焦る俺。

周りを確認したが特に変わった様子はない。

俺のそんな言葉は誰にも気づかれなかったらしい。


内心ほっとしながらも、平然を装いなんとか誤魔化すことが出来た。