「なーに、言ってんのよ!」

そう言って笑う花菜。


花菜は自分が可愛いことに、全く気づいていない。

…………女の子らしくて羨ましい。



「キャーッ!」
「赤嶺せんぱーい♡♡」

突然、廊下から女子達の悲鳴が聞こえてきた。



「………うわ、」

「赤嶺先輩だね…。」

花菜が苦笑して言う。