夏輝side

「もっと見える場所まで行くか!」

そんな恋の言葉から、

私達は近くの公園に行った。


「ちょっと飲み物買ってくるわ。」

そう言って、飲み物を買いに行く恋。


私はベンチに腰掛けて、また星空を見つめる。


綺麗……。


キロメートルじゃ表しきれない位の距離から、存在をアピールするみたいに光を発する。

一生懸命。

美しく、儚く、

遠い宇宙から私達に光を届けてくれる。


「健気………。」

私には無い、

星のその健気さが好きだ。


ぼーっと空を見ていると、

「空見てんのー?」

「お姉さん美人だねー♡」

汚い声が聞こえた。


ちっっ…………。

邪魔すんなよ…。


そんな私の思いも知らず、私の肩に手を乗せてくる男。