「っ、……」

思わず息を飲んだ。

顔が赤くなってるかも…。


「冗談言ってんなよ。」

私はそう言って、話を逸らそうとすると

「冗談なんかじゃねーよ?」

恋が得意の爽やかスマイル…ではなく、悪戯っ子のような笑顔で言ってきた。


思わずドキッとしてしまった。


………心臓がうるさい。

このドキドキは、なんなんだろう。

まるで病気になったみたいにうるさい心臓が恋に聞こえないように、私はスピードを上げた。